2020年→2021年:365日ルール。

justInCaseおよびjustInCaseTechnologies(以下、「当社」)の代表取締役の畑です。
僕は多くの他の経営者のように本をたくさん読まないですし、多くの他の経営者のようにブログ記事などのアウトプットをたくさんしないです。前者はともかく、後者は苦手なので。
そんな僕でも、年末年始は何か書くようにしてます。「365日」についてまとめました。

2020年の365日(会社編)

振り返ると、2020年、当社は、驚くほど多くの商品を世に送り出しました。特に目指した訳ではありませんが、ほぼ2ヶ月に一つ、結果として以下の5商品・サービスを皆さんに届けることができました。

保険事業は他のフィンテック事業と同じかそれ以上に、息の長いビジネスです。
これは規制や商品特性などの理由がありますが、何にしても時間がかかってしまいます。
これは前提条件から外せません。
いくら当社といえども思いついてすぐこれらのサービスを出せる訳ではありません。
例えば、Pontaかんたん保険やわりかん保険、そして歩くとおトク保険は、サービスリリースの1年かそれ以上前から準備をしていたものでした。(注:コロナ助け合い保険のみは例外で、発案からちょうど1ヶ月でリリースしましたが)

つまり僕らは常に1年以上先を見据えながら、1ヶ月先のゴールへと走り続けてきました。
長距離と短距離走を同時にしている感じでしょうか。
何故そんなことが可能なのか。
おかげさまで、当社のメンバーは、短距離走がめちゃくちゃ得意な人、どちらかと言うと長距離走が得意な人、そしてなんか知らんけどどっちもできる人、様々な人種(?)のメンバーが集まり続けているからです。
組織としては、1年前と比べると役職員数は、20人から29名になりました(+業務委託の方々!)。
大きくなりつつある組織を前に、6月には部門制を設置、10月には機能別部門から事業部門別部門への変更、12月には人事評価制度の正式導入を行いました。
これらは全て長距離走の前のストレッチ的な準備であり、1年後にきっとこれが活きてくると確信しています。
事業としては、現在は短距離走的には溜まってしまっているレガシーを目下クリーンアップ中であり、1年後を目指した長距離走はまさに2020年後半から大きく動き出しました。

2020年の365日(個人編)

コーチング

coaching
個人としては、ここには書けないことも多いのですが、嵐のようにたくさんのことがあった気がします。
まず、5月からコーチングを始めました。まず言っておきますが、自認することで正当化するわけではありませんが、僕は、「僕がやろうとしてることやったこともないくせに・僕のことを知りもしないくせに」という他人からアドバイスをされるのが苦手です。
これは当社創業期に明確に認知しました。一部例外はありましたが、VCメンタリングとか大嫌いでした。今思えば少し愚かと思っています。

そんな僕が、少し思うところあり、知人紹介でコーチングを。最初はコーチングが始まる前少しストレスフルでしたが、今やコーチャブルな状態や話し方なども自分で理解できるようになった気がしていますし、何より毎回のコーチングが楽しみで仕方ありません。
コーチングでトピックにすることを選ぶ際も、「あ、これはまだコーチングで話題にできるほど自分で整理できてないな。話したくないな。」と「これはまだ整理がついてないけど、コーチングで明らかにできるかな。」との微妙な差も感じることができる気がします。
コーチングを通じて、より自分を理解できるようになったのはいうまでもありません。
僕は人よりもいい意味で前向き・悪い意味で過去を顧みずに前に進む傾向があります。
前に進むことを急ぐあまり、紳助の言う「心で記憶する」に至るのに必要な量の「自分の感情を味わう」ことが出来ていないことにも気づきました。
また、自分が怒りを感じるとき、一体何を大切にしていてそれが壊されそうになって怒りを感じたのか。
同様に他人が怒った時、一体彼/彼女の大切な何が壊されそうになったのか、ということを意識するようになりました。
コーチングはまだ半年が終わったばかりですが、恐らく2021年も続けて、自分を理解することに努めたいと心から思っています。
また、コロナが落ち着いてCTIの対面資格講習が始まったら、講習を受けます。コーチングを受けるだけでは、所詮は影響を及ぼすのは短期的には自分だけですが、より長い視点で多くの人に影響を及ぼすことができたら、今感じているコーチャーへの感謝の気持ちを他の人にも僕自身の影響により感じてもらえたら、長期的に、自分が存在している意味が大きくなるのではないかと考えています。

ダイビング

whaleshark
3月にダイビングを始めました。
海辺で育ち、父親がボートと海が大好きだったので、船舶免許も(主に釣りのために)以前取得したのですが、今更ダイビング始めたら、ハマりました。
それなりに飽き性なのですが、少年時代にハマったボーリングとビリヤードと同じくらいハマってる気がします。
基本的に自分一人で出来るものにハマる傾向があるのですが、ダイビングはこの中では一番チームワークが必要なのかも。
下手っぴだったころ、勝手な行動をして沢山怒られました笑 いつもチームワークを乱す傾向があり、当社の皆さんには迷惑をかけてますm(_ _)m
ダイビングの何が良いかと言うと、海の中の世界は陸上の世界とは全く異なるルールが敷かれた世界であり、また、これは普通にダイビングをしていても感じることは稀ですが、死と隣り合わせだからです。
もちろん、綺麗な生物や巨大生物を観察するのも大好きですが、普通に海の中を泳ぐのも好きです。
飽き性なので陸上の生活に飽きてしまったのかもしれません。
宇宙遊泳ができるようになったらハマると思います。
海の中では、判断の連続です。もちろん、ダイブマスター/インストラクターが判断することの方が多いのですが、小さな判断は個々もするはずです。
何しろ海の中では喋れません。身振り手振りだけです。
全て自分の判断で、解釈し、行動するしかないのです。
「あの魚、なんだ?見たことないぞ。ちょっと追いかけようかな」
「エア少ないけどマンタ来たぞ!もうちょっとここにいよう(大丈夫かな?)」
「あれ、新しいウェットスーツだから中性浮揚難しいな。エアもうちょい?肺はもうパンパンやわ」
「あれ?あの人のエア、漏れてない?ん?パニクってる?」などなど。

実際、ダイビング関連の本でとても好きなのは、ダイビングドキュメンタリー、という本です。
1985年のかなり古い本ですが、大昔のダイビング器具がまだ充実してなかった頃も含めて、プロダイバーの色々な失敗談が記載されていて面白いです。
あ、それから、ボートの上では、何もすることが出来ずぼおっとするのも好きです。
これは釣りも同じかもですね。
2021年はプロの入り口であるダイブマスターを取ります。
経験を積んで、リアルダイブマスター(インストラクター)としてリアルジャッジメントをするロールをしてみたいです。

2021年に向けて


最近、モットーにして、明確に口に出していることがあります。
365日後に”全て”が終わっても、後悔の無いように意思決定をして、この365日を生きよう。」
Steve Jobsが言うように、毎日が最後の日と思う方がよいのかもしれませんが、実際問題それは無理です。
僕には無理です。ある人に冗談でJobsの言葉を引用したら「でもそれ実際には無理やしね。永遠に続くとしてしか私は生きれないよ」と言われて「確かにそうだよな」と思い、じゃ365日で切ろうぜ、と思いました。
なんとなく、1年と言うより365日と言った方が長く感じつつも臨場感があり、好きです。
太陽と地球の関係が続く以上は、春夏秋冬を繰り返す生活であることは言うまでもないですし、スタートアップという性質上、1年というのは一つの良い期間でしょう。なぜスタートアップが、大企業よりも必死にプロダクトを磨いて前に進めるのかといえば、常に1〜2年後に資金が尽きて全てが終わってしまうかもしれないからです。
また、「5年後にこうなりたい」というより「1年後にこうなりたい」という方が現実的で、意味のあるものになる気がします。
「5年後にこうなりたいかもしれないから、まず1年後にこれを目指す」というのもありです。
僕はビジョナリーではありません。
先のことは正直わかりません。
ただ、そうであっても、1年間程度なら本当にすべきことは何かというのは見通せる気がします。
その一定程度ぎりぎり予期できる期間である1年で”終わる”と考えるのは意義があると考えました。
2021年は、僕個人にとってはどうだかまだわかりませんが、当社にとってその後の飛躍の一番の契機になる年になると思います。
既に多くの「準備」をしています。
冒頭記載の通り、2020年の多くのサービスリリースは1年以上前に準備開始されたものでした。
2021年も、次の365日が最後の1年だと意識をし、個人としても当社としても様々な「準備」をしていきたいと思います。