業界を変える保険SaaSを生み出すJICTのアジャイルスクラムとは

「助けられ、助ける喜びをすべての人へ。」というビジョンを掲げ、保険業界の変革を目指すjustInCaseTechnologies(JICT)は事業成長にともない、開発体制の強化も行っています。SaaS型保険システム「joinsure」のチームでは、アジャイルスクラム体制を取り入れ、メンバーの連携が強まりました。チームメンバーの西川俊輝、熊谷勇人、中村健児の3人に、開発体制の詳細やjoinsure開発の魅力などを聞きました。

教科書通りのアジャイルスクラム開発からはじめること

ーまずはみなさんの仕事内容と役割を教えてください。

西川:SaaS型保険システム「joinsure」のプロダクトマネージャーを担当しています。必要な機能を洗い出して、それをシステムに落とし込んでいく仕事です。デザインツールでドラフトを作ることもあり、デザイナーやエンジニアと日々話し合うのが仕事…といったところでしょうか。「こういう遷移はユーザーにとっていいね。でも実装的にはこっちの方がやりやすいね」みたいなことを議論しながら開発を進めています。

熊谷:私の役割も西川さんと同じくプロダクトマネジャーです。joinsureは大きなプロジェクトで、チームが3つに分かれています。まず、審査の申し込みフォームや保険金の請求フォームなど、お客様が直接触れるフォームを扱うのが、joinsure Engagement(保険募集)。一方、契約管理などバックエンド側を扱うのがjoinsure Record(契約管理)です。joinsure Recordは申し込みから契約開始までの処理を担うチームと契約開始後を担当するチームに分かれます。私はjoinsure Recordのなかでも、保険金の請求の対応や、契約完了までのお客様の契約保全などを行う契約開始後のチームのプロダクトマネージャーをしています。

中村:私はエンジニアとして、joinsureのWebフロントエンド部分を担当しています。

ー開発チームの体制・人数は?

熊谷:joinsure Engagementが10人で、joinsure Recordは2チーム合わせて13人です。その中には、チームを横断して関わっているメンバーも数人います。

ー他社と比べてどんな特徴がありますか?

熊谷:一言でいうと「アジャイルスクラム体制」でしょうか。

エンジニアとも日々、要件の細かい部分についてコミュニケーションを取っています。以前は出来上がったものが渡されて、それをテストするという感じだったのですが、現在はより密に話していて、すごく良い開発体制だと感じます。

エンジニアに開発の背景や、今後のシステム拡張の予定などまで伝えられるため、今後、joinsureで対応できる保険商品が増える際にもスムーズに開発が進められると思います。

ー創業からそのような体制だった?

西川:いえ、試行錯誤しながら今の形にたどり着いたという感じです。以前は良くも悪くも、エンジニアにお任せしきっていたところがありました。その結果、想定と違うものが出来上がるケースがあったんです。私たちの伝え方、進め方が悪かったことが原因なので、そのあたりは少しずつ今のようなスタイルに改善しました。

改善プロセスでは、とにかくスピードを重視しています。開発では少ない時間で最大のアウトプットを出すことが大事なので、手戻りはあってはならないことだと思っています。

中村:試行錯誤はしましたが、最初はあまりアレンジを加えないようにしましたね。むしろ「工夫しない」、「教科書通りやる」ことが大事だと考えました。

体制というより、むしろ情報共有面や、そもそものチームの役割の見直しなどに力を入れました。体制整備では、例えばSlackでアジャイルスクラムの話題を載せて知見を共有するチャンネルを作ったり、ドキュメント共有サービスのNotionにいい文献をまとめたりしたこと。役割の見直しとしては、肥大化していたjoinsure Recordチームを契約前と契約後の2チームに分割したことなどが主な内容です。チーム分けについては様子をみながら進めていて、2週間ごとの振り返り会で随時、より適切な体制へと変えていきます。

圧倒的に開発しやすい環境

ーアジャイルスクラム体制は具体的にどのような点が良いところなのでしょうか?

中村:圧倒的に開発しやすくなりました。以前は何に向かっているのか分かりづらいところがあったんです。依頼を受け取った人がなんとなくやっているものの、外部からは誰がどこまで進めているのか分からないといったケースが多かったので。

改善することが体制として組み込まれており、新しく入った方が自分の知見を活かして開発をどんどん改善していける仕組みなのが良い点だと思います。

熊谷:例えば他社の場合、Bizと開発が分断されていることがほとんどで、ビジネス側のメンバーは、エンジニアと密にコミュニケーションする機会はあまりないと思うんです。そうすると、なかなか成果物が出てこない時に「何にそんなに手間取っているんだろう?」と若干フラストレーションが溜まる。私も前職時代はそうでした。

今は同じスクラムの中でエンジニアと一緒に作業しているため、どこに引っ掛かって何が難しいのかを聞けて、そこに対して自分は何をできるかを考えることができます。エンジニアも、ビジネス側の人が何を考えて依頼をしてきているのかをより理解できるのは魅力だと思います。

西川:私がこの体制で好きなポイントは、とにかく相談しやすいことです。作っているのが業界的にも新しいプロダクトなので「こういうことをやりたいけど、どうしたらいいか分からない」ということは日常茶飯事。毎日、30分ほどのミーティングが設けられているので、その場でざっくばらんに話せるのが嬉しいですね。「今、こんなことに困ってるんですよね」みたいな話をすると、様々な意見が出て、議論が活発になって、全然検討もしなかった解決策が出てくることもあります。スクラムメンバーと協力しながら、新しいものを作っていく感じは楽しいですね。

ーjoinsureならではの楽しさや面白さはありますか?

熊谷:前職の保険会社は管理コンソールがレガシーなシステムで、操作しにくい点がいろいろなところにありました。今は開発を通じて、前職で溜まっていたフラストレーションを解消している感じですね(笑)。

これまで課題に感じていたものを、joinsureを作ることによって解決している感覚があります。自分たちで「いいシステムを作るんだ!」という気持ちで仕事できているのが楽しいです。

西川:すごくよくわかります。私も前職が保険会社だったのですが、業務で使っていたシステムに「これはないだろう」みたいなものもありました(笑)。それを改善したくてJICTに来たので、「こんなふうにできたらいいのに」という想いが反映できるのは面白いですね。

あとは、いろんな技術に触れる機会が多いのも楽しいです。システムを作るといっても、全てをゼロイチで作っているわけではなく、既存のサービスの一部をカスタマイズすることも多い。「こんなサービスがあるんだ!」と日々いろんな発見があります。新しいものをどんどん取り入れていこうという雰囲気があるので飽きないです。

中村:保険業界のIT開発はともすればレガシーなわけですが、そこにこれまでのソフトウェア開発の知見を活かすことで、モダンな開発スタイルにできているのがとても楽しいです。また、プロダクトマネージャーとデザイナーと「こんな画面フローの方がいいよね」といった密な議論をできるのもいいですね。保険業務の観点から、自分では思いつかないような発想をもらえるのも面白いです。

ーjoinsureの開発において苦労している点や、大変なところを教えてください。

熊谷:対応範囲を特定するのが難しいですね。joinsureは最終的にあらゆる保険に対応できるようにするのが理想なのですが、保険は本当に多種多様で様々なパターンがあります。ですから最初はある程度絞っていくことが大事なのですが、絞りすぎるとターゲットが狭くなりすぎますし、広げすぎると工数がかかりすぎてしまいます。そのバランスをどう取るかが非常に難しいですね。最初のバージョンでどこまで対応するかの判断に難しさを感じています。

西川:苦労する点は主に2つあります。

1つ目は法令遵守。保険業法や保険法などjoinsureを開発するうえで必ず守らなければいけない法律があります。それらを意識していないと致命的な欠陥になるケースがあります。

2つ目は、たくさんの視点から評価する必要があることです。技術的・法的に可能だとしてもお客さんが使いやすいかどうかや、「この3つの観点はOKだけど、1つの観点が駄目だから考え直そう」といったケースもよくあります。1つの観点だけでスムーズに進められないのが難しいですね。

中村:プロダクトの開発内容が多く、チームがどうしても大きくなってしまう点はとても大変です。全体を統括する人が足りないというか、どうしても兼務になるメンバーが出てきてしまうんです。我々3人(中村、熊谷、西川)は専任でやっていますが、もう1つのチームと兼務しているメンバーが2、3人います。彼らはかなり忙しく、全体でのミーティングがなかなかセットできなかったり、話す時間が少なかったりして、意思決定に時間がかかるという課題が生じています。

カギは「好奇心」

ーJICTに入社して変化や成長した部分があれば、教えてください。

中村:前職では「やるべきことをやるだけ」だったのですが、JICTに入社してからは会社のバリューを意識して働くようになりました。バリューを忘れないようにするために、Slackのスタンプにバリューの絵文字を作って皆で褒め合ったり、バリューをより深く掘り下げて言語化する会を開いたりしています。

熊谷:システム側の立場を理解できるようになったと思います。以前はビジネス側の視点しかなかったのですが、今は自分も設計に関わるため、エンジニアがどう動いて、どう考えているか分かるようになりました。これまではビジネス側の視点しかなく「これくらいは当たり前にやってくれよ」と思っていたのですが、システム側の苦労などが実感できるようになりました。例えば「たしかに、(ビジネス側には当たり前に思ってしまう手順でも)具体的に処理の順番を伝えないと作れないよな」と。

西川:私はJICTに入社してから、視座が高くなったと感じています。以前は「20代中盤で経験も全然ないし、これくらいできればいいでしょ」と年齢を言い訳にしていた部分がありました。JICTでは年齢に関係なく、役割や様々な経験ができるチャンスを与えていただけるので、自分もプロダクトを成功させるための一員として、全力で期待に応えようという意識が出てきたと思います。

ーJICTで活躍できる人物像を教えてください。どんな人が向いていると思いますか?

熊谷:ビジネス側の人はシステムにも積極的に関わっていくことが求められますし、システム側の人は保険のドメイン知識をフォローアップしながら開発する必要があります。なので、好奇心を持って取り組める人が向いていると思います。西川さんは保険会社出身ですが、システムに興味を持って知識をキャッチアップしてくれていますし、中村さんは「保険の人はこんなふうに考えて、システムを設計するのか」と楽しんで取り組んでくれています。領域の横断を楽しめる人にぜひ来てもらいたいですね。

西川:本当にそうですね。私は入社時はシステム開発のプロというわけではなかったのですが、様々な分野に興味がある人間なので、分からないところがあっても楽しみながらキャッチアップすることができました。アジャイルスクラム体制で働くうえで、好奇心は重要な要素だと思います!

ーありがとうございました。


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