完全リモートワークを2週間してみて

こちらのプレスリリースの通り、完全に東京を離れて2週間リモートワークをしてみましたのでその感想を。

何故しようと思ったのか

  • 3月上旬頃から、コロナにより予定していた登壇やイベントなど、途中で数を数えるのをやめてしまいましたが、10イベント以上が軒並みキャンセル・延期になってしまったこと
  • こんなにキャンセル続出ならそもそも東京にいる必要ないのでは?
  • 当社は一部恒常的にリモートワークをしているし、それならば率先して一度完全に東京を離れてみよう

ちょっとイベントキャンセル続出でどうしようかと思っていたのもありますが、何より、今後日本でもリモートワーク率は確実に高まるわけであるし、自ら経験しておこうと考えました。

具体的にどこからリモートワークしたのか

当初は、海外にしようとして、ベトナムの航空券もほぼブッキングしていたのですが、3月上旬ちょうど入国制限が厳しくなったり、隔離リスクが大きくなってきたりで、海外は断念して、国内なら沖縄だろうと思い、行ったことのない石垣島に行きました。


(素泊まり1500円とかも探せばある)石垣のゲストハウスとしては少しきれい目な、チュラクククルというゲストハウスに泊まりました。どうせ寝るだけなので大変快適。これで一泊約3000円!
ちなみに、週末や後半は離島も巡りましたが、実は離島の方がかなり物価が高く、3000円では泊まれず、最低でも5000〜7000円くらいでした(西表島だけど他も同様のはず)。

やり方

ずっと前からそうなのですが、こんな感じでオフィスの様子やリモートワーカーの様子をhangoutで常時接続してお互いの状態がある程度わかるようにしてます。

リモートワーカーの方は、原則的に常時接続して自分を写すこととしました。ただ、ずっと誰かに見られているのが嫌だったり恥ずかしかったりする人もいると思うので、そこは皆さん工夫して、手元だけうつしたり、Macの内蔵カメラにセロハンテープ貼って(!)セルフモザイク仕様にされたり。

実際にリモートワークをしてみて

個人的には結構大変でした。効率が良い面もあるけど、担当する職種や個人の特性にもより乗り越えないといけない面をたくさん見つけました。
特に、自分が明らかにリモートワークに向いていない(?)ことは確認できてしまいました。たまになら全然いいのだろうけど、365日はしんどい。少なくとも当社でも常時リモートワークしていただいている方の苦労や気持ちは実際によくわかったので、その意味では大変良い経験でした。

以下、項目ごとに。

  • 対面mtgがないので効率的:
    間違いなくメリットです。プレスリリースまでしたので、また後半はかなりコロナ状況も切迫してきて、お客様企業の皆様もZoomでのmtgの開催にも理解を示していただいて来ているのを実感しています。移動時間節約は、あまりにも電波状況が悪くない限り大きなメリットですね。
  • 作業に集中:
    対面mtgがないため、かなり作業に集中できました。返信し損ねたメールへの返信や、やるべきことでできていなかったことなどを進めるいい機会だったように思います。
  • 電波:
    これは永遠の課題。沖縄、基本的にはsoftbankのテザリングでOKだったのですが、一部繋がりが悪かったりしてビデオ会議をした方にご迷惑をおかけしました。念の為ドコモのwifiも持っていったのですが上限設定がありすぐ上限に達してしまったりであまり活用できずでした。
    とは言っても自宅からリモート、というのであれば問題になることはなさそうですね。
  • 寂しい:
    一人でリモートワークしていると、やはり寂しくなって、やけにhangoutのメッセージチャットに世間話を書き込んでみたり、そこまで緊急性なくてもチームメンバーにオフィスで話す感覚で電話してみたり。僕はどんどん電話してしまいますけど、相手の状況がわからないので電話したり話しかけたりするの躊躇する人がたくさんいると、ちょっとワークしない気がしました。
    あとは、同じスペースに別の企業の方でもよいので、リモートワークされている方がいらっしゃるとちょっと寂しさが和らぐ気がしました。(石垣島のカフェに以外にたくさんいらっしゃいました・・)
  • 甘え:
    (これは今回気付いたことではないですが)カフェとかだといいとは思うのですが、自宅リモートだと、かなり自分に厳しい人ではないと成り立たないと思っています。Youtubeとか見始めてしまいません?僕があまちゃんな人間だからでしょうが、自宅から自分を律してリモートが出来る方は本当にすごいと思います。

最後に

コロナをきっかけに、日本でもスタートアップだけではなく、一般企業でもリモートワークが導入される機運が高まるのは間違いありません。当社では、リモートを積極推進していたわけではないものの、関西や海外から働いていただいているチームメンバーの方も創業期からいますし、東京以外に居住する場合、リモートワークは一つの大きな選択肢になり得ると思います。

また、先日、パートナー大企業の方が「申し訳ないのですが実は退職が決まりました」とお伝えいただきましたが、理由は転職ではなく親御さんの介護離職でした。故郷の四国に戻られるそうです。推定40代後半から50代前半のまだまだ働き盛りな年代の方でした。リモートワークが大企業でも一般的になれば、このようなケースも随分カバーされるのではないでしょうか。
沖縄西表の陸の孤島の船浮という人口20名ちょっとの集落にも行きましたが、そこでも当然wifiはありました。Amazonも届くそうです(時間はかかりますが)。そのような場所で自らの能力を発揮しながら働くこともリモートワークは可能にする可能性があります。僕のように自制心が弱く、甘えてしまうような人間は向かないかもしれませんが、プロフェッショナル意識が高い方にはリモートワークは最適となり得ますし、地方介護離職・育児自担勤務・地方の過疎化など様々な問題にソリューション提供できるツールと感じました。
コロナ騒動が落ち着いた際も、現状のようなフルリモート体制推奨環境を維持するのかは未定ですが、少なくとも何かを試してみる、ゼロベースで考える、というのは当社のような小さなスタートアップだからこそ可能なことかもしれません。
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