保険会社起業の決意

保険会社(正確には少額短期保険といういわゆるミニ保険会社)を設立し、株式会社justInCaseとして、保険業で起業することとしました。

justInCase運営会社サイト

まだ監督当局と折衝中で、免許取得までどれだけの時間がかかるかは分かりませんが、ここで一つ区切りをつけるという意味で、直近サラリーマンとして働いていたMunich Re(再保険会社)を退職することとなりました。

15年弱、アクチュアリーとして、コンサル、投資銀行、再保険会社の立場から保険業界に関わってきた僕ですが、保険会社はもとより、会社の経営などしたこともございません。何故このような決心をすることとなったのかということは別の機会とし、過去1週間で起こった悲しい出来事を綴りたく思いました。

(文章力がなく、長文苦手なので読みにくいです。)

先週11月2日、大学時代の恩師Uさんが亡くなりました。本日、通夜に行って参りました。59歳でした。

恩師といっても、京大の保険数理の授業に客員教授として教えに来てくださっていた大手保険会社所属のアクチュアリーの方でした。

新卒でMillimanという(一応グローバルには1,2位を争う大手なんですが、普通あまり聞いたこともない、日本支店は社員15名弱だった)保険数理のコンサル会社に入社した僕には、新卒は5~6年ぶりの採用で、当然、”同期”という存在もいなく、社内外の保険業界の先輩方に何から何まで教えて頂きました。「君は保険会社で勤めたことないやろからわからへんやろうけど、こういうもんやねん」と、多くの諸先輩方に教えを請いながら、コンサルをしていました。Uさんも、そのうちの一人でした。

保険会社をコンサルするのに保険会社のこと分からないってアリなの?!と思われるかもしれませんが、当然それは優秀で経験豊富なMillimanの先輩方がいらっしゃったから可能でした。ただ、いわゆる戦略コンサルのように、ゼロベースで業界素人でもコンサルする!というものではなく、一定程度専門知識がないと流石に保険会社のお客様に相手にされません。たまたま、僕の場合には、その当時はアクチュアリーの中ではまだ新しかった金融工学の知識がありましたので、何とか見よう見まねで出来てた気がします(多分)。もちろん、作業系のShit jobもたくさんありました。「なんじゃこりゃ、コンサルってSEなの?全然かっこよくないじゃん!」みたいなことを感じたことを覚えてます。(今となれば、とても感謝)

この1週間で、Uさんとの思い出を頭で整理する中で、Uさんが、僕が就職相談をした際に、「君みたいな子は、Millimanとかに新卒で行くのもいいんちゃう?」と、言っていただいたことを思い出しました。15年前のことなので記憶が曖昧ですが、数学教室の廊下だった気がします。

今となっては真意は不明ですが、「こいつは大きな保険会社入ってもやってけないな」と思われたのかもしれません笑。

思えば、創業したjustInCaseの共同創業者の小泉も、Millimanのコンサル先の保険会社で働いており、新卒1年目以来の関係でした。もう一人の共同創業者の那須川は、その当時は確か会計士として監査法人で働きつつアクチュアリーを目指していて、「アクチュアリーの知り合い作りたいんです、是非色々情報交換しましょう!」というノリで、新卒同期がいなかった僕にとっても「是非!」という感じで仲良くなった気がします。

タラレバで意味がないですが、Millimanに入社しなければ、このような出会いは決して無かったと感じています。

そして、Uさんをはじめとするたくさんの経験豊富な業界の大先輩と懇意にさせていただくことも無かったと感じています。

月並みですが、人ってこんなに簡単に死んでしまうのか、と思いました。

幸いなことに、70歳や80歳を超えた親族の死にしか遭遇したことのない僕にとって、本当にあっという間で、一瞬の出来事でした。先週お亡くなりになる3日前にお見舞いにいく機会があったのですが、(今考えたらどうでもよいレベルの)先約を優先してしまいました。3日後に、お見舞いに行きたいとご家族に連絡した際のご返事が、「今朝亡くなりました」でした。

最後にお会いしたのは今年3月末に二人で飲みにいった際でした。Uさんの退職・引退の事前お祝い。その後、justInCaseのことについても、色々メールで何度もやり取りさせて頂きました。今年7月後半に体を壊したと連絡があった際、特に何も考えず、「早く治してください!飲みに行きましょう!」と思慮なしの返信をしてしまいました。その時点で、何故お見舞いに行かなかったのか。先週、お見舞いに行かない決断をしてしまったのも、「人ってそんな簡単に死なへんし」と思っていたからです。

新卒の頃からお世話になってきた先輩方は今や50代から60代以上の方も多く、気づけば僕も36歳。父親はUさんより年上の64歳。

僕が先に死なない限り、これからこんな悲しい経験をずっとしていくのかと。今更何をという感じですが。比較的、悲しいことや腹がたつことは一晩で忘れるのですが、初めての体験で、そう簡単ではありませんでした。

カウントダウンは容赦なく毎日行われていることを再認識しました。justInCaseを構想していた過去1年ちょっと、「いや、人は死ぬからね。死ぬ前にやらないとあかんっしょ」と親しい友人に偉そうに話していた自分は、全く死を意識していなかったことを思い知らされました。

今日からは、本当の意味で死を意識して、毎日毎日、毎分毎分、すべきことを行っていこうと決心しました。

家族もいる中、免許もいつ取れるのかもわからない中、僕はこの後どうなって行くのかミステリーですが、ワクワクしていることは確かです。

何卒、これからも皆さま僕を助けてください!笑

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