歩数と健康の関係 – 歩くとおトク保険開発秘話

株式会社justInCaseは2020年9月1日、「歩くとおトク保険」をローンチしました。
「歩くとおトク保険」は、指定のアプリで計測される先月の平均歩数や身長と体重から算出されるBMIが、今月の保険料割引率にすぐ反映されるという、これまでにない特徴がある八大疾病保障保険です。
この画期的な保険の開発背景を、株式会社justInCase保険計理人で、株式会社justInCaseTechnologies 取締役CAO(Chief Analytics Officer)の小泉に語ってもらいました。

開発の思い

– 歩数やBMIが、保険料の割引に直接反映される、それも1ヶ月単位ですぐ、というのは画期的ですね。どういう思いで開発されたのでしょうか?

小泉: 当社は「保険をインタラクティブに」をビジョンとして掲げているのですが、この保険を持つことで、ユーザーのみなさまの行動やモチベーションに影響を与えて、より健康になる行動をたくさんとっていただき、もっともっと、健康になってほしい、という思いで作りました。
そのため、入ったあとに自分自身の行動を振り返ってもらう、そして頑張った人に報いる、そのタイミングは出来るだけ早く短いほうが良いと考えました。

乗り越えたハードル

– 構想してから実現するまでには色々なハードルがあったと思いますが、主なものを教えていただけますか?

小泉:大きく3つですね。1つ目は、データ取得の課題。2つ目は分析の課題。3つ目は、保険商品組成の課題。

– 色々ありますね。一つずつ教えていただけますか?データ取得は何が課題だったのでしょうか?

小泉:歩数と健康の関係については、学術的な論文がたくさんあり、関係があることは証明されています。
しかし、保険商品として、アプリから取得する個人の歩数と連動して生活習慣病の保険料が決まるようにするには、もっと精緻なデータが必要でした。

具体的には今回作りたい保険を組成するためには次の3つのデータが揃っていないといけませんでした。

  • スマホ端末から取得した歩数などのデータ(以下、デバイスデータ)
  • 傷病名や診療行為名などが入った診療報酬明細(以下、レセプト)
  • 身長、体重、血糖値などの健康診断データ(以下、健診データ)

まず、その3つを同時に取得している健保組合のご協力を得る必要がありました。
さらに、2017年の個人情報保護法の改正により、レセプト・健診データは、「要配慮個人情報」として、匿名加工した上で、初めて当社のような第三者による分析が可能になります。
当然ながら、今回も、全ての個人情報が消されて、統計値として処理できる形で、データをご提供いただきました。

– そうしてデータを揃えた上で、分析にも課題があったとのことですが。

小泉:はい、保険にするためには、もらったデータを単に集計するだけではダメなんです。
レセプトに何らかの病気で治療というデータがあった場合、ある程度健康な人が、はじめて病気になったのか、既に病気だった人の何回目かの治療だったのか、では意味合いが異なります。
このあたりを篩にかけるようにデータ分析をすすめました。

– その上で、保険商品として組成する課題もあったと。

小泉:保険商品として認可を得るには、正しく手順を踏んで分析するだけでなく、本当に、歩いているグループが、その後の疾患がおこる頻度が下がるのかどうか、きちんと定量的に示すことが大事です。
今回は、これがある程度綺麗にでました。だからこういう保険の認可がおりました。
逆に、よく歩くことと健康であることが無関係、というデータが出てきたらそれはそれで驚きだとも思っていましたが、そうではありませんでした。
ただ、そもそも不健康だから歩かないのか、歩いていないから不健康なのか、これらを見分けるにはさらに分析が必要です。

また、今後、取得できる可能性のあるデバイスデータの進化等を踏まえた拡張性を残して保険約款を作成しました。

歩くとおトク保険の将来展望

– 拡張性を残して保険約款を作成したとはどういう意味でしょうか?

小泉:他にも健康に役立つ習慣やデータがとれると、さらなる割引を提供できる可能性があるということです。例えば、睡眠時間ですね。

– なんと!この保険は、まだまだ進化する可能性があるということですね。楽しみです。最後に一言お願いします。

小泉:やっぱり、自分自身も入りたいなと思う保険にしたかったので、あったらいいな、という要素を詰め込みました。
この保険を持つことで、健康になる行動をとると保険料が安くなりつつ、実際に健康にもなる。
といっても病気にならない保障はないので、万一の時にはカバーされる。
ユーザーのみなさんのお役に立てれば嬉しいです。

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