米国のペット保険市場へ参入するInsurtech企業が次々登場!

米国では、ペット保険の加入率は約1%であり、スウエーティンやイギリス等の国と比べると極めて低くなっています。
多くのInsurtech企業は、ペット保険の低い加入率を市場機会と捉え、ペット保険事業を展開しています。
本記事では、米国のペット保険に関わるInsurtech企業の動向を紹介し、日本のペット保険市場の現状と比較します。

引用:
米国のペット保険会社のTrupanion 2017年決算説明会資料の国外ペット保険加入率データ
ipet 中期経営計画(2020年度-2022年度)策定に関するお知らせ

米国のペット保険市場参入を目指すInsurtech事例

Breezy

カリフォルニア州のBreezyは、2020年2月にペット保険商品の比較サービスの提供を開始しました。
Breezyのウェブサイトでは、お客様から入力されたペットの種類や品種や年齢等の情報により、各取扱いペット保険商品の保険料を算出します。
特徴としては、各ペット保険商品の免責金額や補償割合等の条件に合わせ、保険金支払事由が発生した時の自己負担額を見積もることです。

Spot Pet Insurance

フロリダに設立されたSpot Pet Insuranceは、2020年1月にペット保険販売をローンチしました。
Spot Pet Insuranceでは、保険料を30秒で見積り、補償割合や免責金額等をカスタマイズできるという特徴もあります。
Spot Pet Insuranceに加入したお客様は、ウェブサイト上またはアプリ上で保険金請求を行うこと、また被保険者とするペットを追加登録することも可能です。

Lemonade

P2P型の家財保険や居住者を対象にした個人賠償責任保険を提供しているLemonadeは、2020年2月にペット保険市場への参入を発表しました。
ペット保険商品の発売時期は未発表ですが、現時点ではペット保険商品の認可取得は米国の16州で完了しています。

日本のペット保険市場との比較

日本では、ペット保険のみを取り扱う保険会社は10社であり、そのうち、損害保険会社が2社、少額短期保険会社が8社あります。
10社のペット保険は、すべてオンラインで見積り・申し込みが可能です。
日本の一般的な保険比較サイトはペット保険を取り扱っていますが、米国のペット保険を専門とした比較サイトのように保険利用時の自己負担額を試算したり、保険を申し込むことができません。

今後の展望

日本のペット保険の加入率は約10%であり、スウエーデンの65%と比べると大きな差があり、今後成長の可能性を秘めています。
矢野経済研究所の『ペットビジネスに関する調査を実施 2020年版』によると、国内のペット関連市場の規模は毎年伸びており、プレミアムフードやペット保険等のカテゴリーが市場を拡大させていくと予想されています。

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