エンジニア採用を進める中で、採用候補者から多かった質問の1つが「エンジニアの1日のスケジュールは?」というもの。そこで、当社メンバーがどんなスケジュールで仕事に取り組んでいるのか、紹介していこうと始まったこの企画!
今回ご紹介するのは、当社の創業者の1人でCAO(Chief Analytics Officer)の小泉です。2019年9月に役職がCTOからCAOに変わったことで、どんな変化があったのでしょうか?また、元専業主夫であることから、家庭との両立を巧みにこなす小泉に、1日のスケジュールと「大切にしていること」をインタビューしました!
専門性に特化した役職で新たなスタート
– 小泉さんの1日のスケジュールを教えてください!
ある日のスケジュールがこちらです。
– CAOの仕事内容とは、どんなものですか?
主に、契約に関する情報の収集とその分析です。データ収集には、バックエンドのインフラが関わってくるので、情報共有を密に行うようにしています。
– 少し前にCTOからCAOに肩書が変わりましたが、よかった点と大変な点は何ですか?
CTOといっても、テクノロジー部分の専門性がそこまでなかったので、自分の専門性の高い部分に特化した役職になり、業務内容と役職名の乖離がなくなったのは良かったです。大変な点は、ゼロからチームを作らなければならず、今は1人。これからメンバーを集めるところから始めて、チームを作っていくのは大変だと思いますね。
– 1人作業が多いのでしょうか?
社内会議や外部との打ち合わせに呼ばれて出ることも多々ありますが、基本的な仕事は1人の作業が多いです。今、採用でチームメンバーを募集しているので、今後チームが増えた時に向けて、ドキュメント作成も心掛けて取り組んでいます。それから、1人で作業していると、なかなか全体を見れなくなるので、意識して他のチームのことも拾うようにしています。
多様性ゆえの課題
– 他のチームとのコミュニケーションなどで大事にしていることはありますか?
以前リモートで働いていた時に、コミュニケーションの往復コストがかかることに負担を感じたので、往復コストを下げるために、Slack等では長文になってでも正確性を重視した記述をするようにしています。
具体的に言うと、相手が外出や会議の都合で、Slackで非アクティブになってしまうと、ちょっとしたやり取りにも、かなり時間がかかってしまう。そのせいで作業が滞るのが、勿体ないということです。特に当社は、海外からのリモートワークや副業メンバーもいれば、フレックスで働く人も多いので、往復コストが発生しやすい環境だと思います。正確性や理解しやすさを重視した記述にすると、長文になってしまい、書く方も読む方もコストが上がるように感じるかもしれませんが、実際は無駄な待ち時間が発生しなくなり、それぞれが必要な作業に時間を当てられるため、十分にコストをペイできます。多様なメンバーがいるので、誤解を減らす意味でも、やはり正確性は大事です。
それから最近、記憶stackが肉体的に完全に衰えてきているので、外部記憶(postit, evernote, その他memo)の活用を積極的にしています。特に、会議や打ち合わせなど、スケジュールを飛ばしてしまわないように、朝一には必ずカレンダーをチェックします。
コミュニケーションではないですが、外部記憶に関して言うと、気になる記事や必要な情報も、Get Textで「あとで読む」に設定して、空き時間で読んでます。こうやってしていると、いつの間にかスマホとPCと向き合ったまま時間がどんどん過ぎていってしまうので、情報デジタルデトックスにも気を付けたいですね。最近はSNSでも、1人フォローしたら1人フォローを解除して、情報量が増えてデジタルに触れる時間が増えることを防ぐようにしてます。
– CAOということで、経営とデータを密接につなぐ存在ともいえますが、経営面で大事だと思うことは何ですか?
金融業というビジネスの「誠実性」と、スタートアップという立ち位置の「スピード感」のバランスですね。金融業である限り、ルールを守ることは大事だと思います。しかし、金融業を経験したことがないメンバーは、規制との兼ね合いで時間がかかってしまう状況にまだ慣れていない人も多く、社内の意識がまだらになっています。誰がどの程度、誠実性を重視しているか、スピード感を重視しているかということの社内共有が必要かなと思いますし、歩幅が合わせられれば、もっと強い会社になると思いますね。これは、これからの課題です。
家庭を大事にできる社内文化
– スケジュールを見ると、家事やお子さんのお風呂など、家庭での役割もこなされているんですね!
家庭内の分担は大体決まっていますね。朝食・夕食は私の担当ですが、ミールキットのような時短ご飯セットを使って、悩む時間などできるだけ減らすようにしています。最近、一汁一菜とか流行っていますが、お味噌汁の具を多くして、一菜でも済むようにするのも、だいぶ負担が減ります(笑)
あとは、やることも沢山あるし、なにより健康面が気になるので、プライベートのアルコール摂取も控えるようにしました。自分がなんでお酒を飲みたいのかって追及してみたら、私は基本ビールを飲むんですけど、最初のあのシュワッと感が欲しかっただけってことがわかったんです。爽快感なら炭酸でいいじゃんってことで、今は炭酸に切り替えました。酔いたいわけでもないので、特に不満もなく、健康リスクを減らせています。付き合いなどで飲みに行くのも、月1・2回ですね。
– ちなみに、オンオフの切り替えはどうされていますか?
土日のoffは仕事と完全に離れるようにしています。最近は、子育て・介護があって、なかなか大変な状況なので、仕事用デバイスは完全オフにしています。仕事用とプライベート用ではデバイスを分けているので、仕事用をオフにすると通知なども来ませんし、完全に離れられます!CTOの時は、土日の障害対応なども自分が責任者なので、先導して進めなければなりませんでしたが、今はCAOになって完全に離れられるので、本当に有難いです。
本当は、仕事の終わり時間をしっかり守ることも大事にしたいんですが、なかなかできていません…。
– 終わり時間が守れていないとのことですが、何が問題でしょうか?
余裕を多めに取って作業することが全てではないと思うんですが、やっぱりスケジュールの立て方が課題な気がしています。自分でコントロールできる部分で、余裕を持った見積もりができていないですね。
改善としては、突発的な打ち合わせなどもどんどん入ってきてしまうので、スケジュールに作業ブロックとして予定を入れて、集中室で自分の作業に取り組む時間をしっかり確保するようにしています。守れる環境ではあると思うので、これからちゃんと改善していきたいです。
– 家庭での役割もしっかり持たれている小泉さんから見て、justInCaseのいい点・改善したい点があれば、教えてください!
justInCaseでは、やることをやっていれば、フレックスのようなものなので、家庭を大事にできるのがいいですね!子どもが急な熱になったりしても、リモートも可ですし。
改善したい点としては、リモートを経験した立場からすると、リモートの人はMTGにネクストステップを求めていると思うんです。ついつい社内でMTGしてると、「結局何が決まったんだっけ?次、誰がどうするんだっけ?」ってことがありますよね(笑)そういうことにならないように、MTGの最後に必ずネクストステップの確認をするようにしています。
社内だと、何気ないコミュニケーションで他チームの情報を得ることも多いですが、リモートだと自分から積極的に取りにいかないと情報が入ってきにくいので、リモートの人にも似たようなコミュニケーション環境が作れるといいなと思います。remottyとか色々試していますが、なかなかうまくいっていないので、今後の課題ですね。
– ご自身の経験を踏まえて、広い視野で課題を見つけ、改善に取り組んでくれる経営者がいるのは、とても心強いです!ありがとうございました。