原文筆者:イレイン タン(Elaine Tung)
原文:Be a Flexible Leader not a Boss, like my Startup Founder Kazy Hata
最近読んだ記事に、「InsurTechのスタートアップ創業者には、3つの共通する特徴がある」とありました。技術に関する専門知識を持っていること、起業家精神があること、そして保険の専門家であることです。私はCEO 畑から”もう1つの特徴”を見つけました。それは柔軟性です。
柔軟性とは、場面に応じて素早く適切な対応を行えることです。そして、彼は決して気取ることがありません。
このような柔軟性を持ったリーダーがチーム・justInCaseをより強く、より大きくしています。柔軟性が生かされた環境によって、社員達は様々なイノベーションから新たな価値を生み出すことが出来ているのです。
こちらのリンクから畑のBlogをフォロー出来ます: https://medium.com/@kazy.hata
ここからは畑の起業ストーリーです。
干し草の山の一本の針
幼少期から畑は、数学の世界に魅了されていました。高校時代は秀でたものであったその情熱は、京都大学での数学の研究中に特別なものでないことが分かりました。
そんな時、畑の起業家としての情熱が彼の背中を押したのです。そして、彼は自分の職業のトップに辿り着くまで休まないことを決意しました。また、自らの数学的な面における知識を金融の分野で生かすことによって、彼は保険業界でのキャリアを切り開きました。保険業界で長年の経験や分析を積み上げ、彼が開発したのは、独特で今まで見落とされていた新たな保険へのアプローチでした。
現代的な技術と伝統的な保険を組み合わせてみては? ー そうして、justInCaseが誕生しました。
21世紀に向けたデジタル化された、手頃な保険。
しかし、優れた経営者たちが実践している通り、豊かな想像力を保つためには体調及びバランスの管理が重要になってきます。このため、畑は日頃からトレーニングを行っており、次々に直面する挑戦に向けて、しっかりと身体だけでなく精神も備えています。
このフィットネスに対する情熱と競争心は、justInCaseのオフィスまで浸透しています。今では社員の間でプランク競争も…!こういった日々が justInCaseでは送られています。
千里の道も大胆な一歩から
3年前、畑に運命的な出会いがありました。彼の人生を大きく変えたのは25歳と若く3つのスタートアップ企業を創業したアメリカの起業者でした。どうして彼よりも10歳も若いこの青年は、こんなに成功しているのでしょうか?
畑は、これまでずっと官僚制が実践されていた会社で退屈な日々を送ってきていました。しかし、こういった硬直した環境では、彼のようなリスクを恐れず、合理的かつ効率的な手段を大切にする人は、本領を発揮することができません。そこで彼は、自分の願望を妥協しないためには、環境の変化が必要だと気付いたのです。それから彼はスタートアップ企業を立ち上げ、そして手頃な保険の提供を手掛けていきました。
justInCaseの初商品となった「スマホ保険」という発想は、空から突然降ってきたものではありません。「スマホ保険」の発想は、彼が自らの手で生み出したものです。毎年、何百万といった人達がちょっとした事故によってスマホを破損しているケースが見られています。一般的に日常の些細な問題と見られていたこのケースを、畑は市場機会として捉えました。彼が開発したのは、スマホの扱いが良い顧客に保険料割引を提供する、特許を取得した技術です。これまでになかった新たな保険へのアプローチを進めています。
スタートアップリーダー:「生まれつき」ではなく、「作られる」
全ての始まりには、必ず困難や障害が満ち溢れています。スタートアップ企業は特にそうです。スタートアップ企業のCEOになることは、一般企業のCEOになることとは大きく異なります。
仕事の内容は採用、保険免許の申請に予算管理等、ありとあらゆる作業を含みます。一般企業だったら、別々の部署で担当する仕事を、彼は未経験の状態で成し遂げたのです。
起業者として成功するには、2つの点が重要になってきます:
常にスタートアップのことが最優先でなければなりません。始めが大変だと?これはこの先にある本番のためのウォームアップに過ぎません。スタートアップ起業者は、常にスタートアップに対する揺るぎない「信念」、そしてどんな批判を受けても揺るがない「鈍感さ」を持つべきでしょう。パートナー企業や株主の方から、多くの反対・否定を受ける覚悟も必要です。こういった挑戦のすべてが、私を成長させ、強くしています。
成功への鍵は多様性があり、ヒエラルキーがない”チーム”
justInCaseには、常に新たな発想や革新的な変化を受け入れるような環境があります。畑は、個人の可能性と彼らがする仕事に信頼を置いています。だからこそ、ヒエラルキーのない環境を大事にしています。フラットな職場では、社員たちが自身のアイデアを反映した商品や社内文化を創り出すことが可能になるのです。
私は、特に明確な職場環境の理想といったものがありません。私の意見では、こういった理想がなくても良いと思うからです。我々は人間であり、ロボットではないので、決められた理想によって制限されるのは間違っていると私は思います。ここ justInCaseでは、制限なく自由に成長する事が出来る環境が築き上げられてきました。そしてこの環境が、justInCaseの強みです。
最初から確実に justInCaseにあった概念があります。それは、反抗心のある人や型にはまらないユニークな人を迎え入れることです。革新的な変化を起こすには、独特な個性を持つキャラクターが必要です。こういった概念が、職場でも活きています。様々な文化や経歴を持った仲間がいるからこそ、新たな発想や視点が生まれていきます。また、社員は互いに敬意を持ちつつも、衝突・議論や対立などを繰り返すことで、さらに成長しています。ここjustInCaseはこういったお互いの違いを尊重しつつ、成長していける知的文化の衝突のるつぼなのです。
共同執筆:インターン Jan Roth
翻訳:インターン Yuna Otani